名前を決める【出産準備】
赤ちゃんが出来たときからずーっと考えて続けて、決まったのが出産後の退院日でした。出産直前になると顔を見たら名前も自然と決まるよなんて話をしていたのですが、はっきり言って顔を見ても名前は出てきませんでした。
名前が決まるまでのイメージは
妊娠確定〜中期
張り切ってとにかく色々なアイディアや名前の候補を出すがどれもピンとこない。唯一、『栞(しおり)』が可愛くていいかもと候補に挙げておきました。
中期から後半
考えなくちゃな〜と思いつつも、お腹の中にいるとき用の名前で呼んでしまっているから、しばらく棚上げ。宿題をやっていない夏休みのようなソワソワ感。
後半〜出産直前
顔見れば思いつく、自然と湧き出る。とある種の諦めのような状態。
出産後、妻入院中
ひらめく!!
妻&娘退院日
ひらめいた名前と候補の『栞』と二つに絞り、妻と話し合い。結果、栞が落選して名前決定。
・・・十月十日以上かかりました。
妻と二人で名前について決めたルールは二つ。
- 呼びやすい、呼んでもらいやすい名前
- 苗字とのバランス
僕たちの苗字は少し珍しく、字面がややごついこともあって、苗字とのバランスは結構重要でした。例えば『凛』『りんちゃん』は響きも良く可愛くて素敵だなと思っていたのですが、苗字と並べるとはすごく派手な見ためになってしまい断念。
少し古風な雰囲気で『しおり』は『詩織』『志織」などは画数が長くなってしまい、テストの名前書く時に恨まれそうだったので『栞』で最終候補まで残りました。
お腹の赤ちゃんに話しかける時は『赤ちゃん』⇨『あーちゃん』⇨『あんちゃん』と呼んでいたので、あんちゃんが馴染んでいて『あん』がつく名前にしようかと考えたのですが、思いついた杏は苗字とバランスが合わず断念。
そこから全く思いつかなくなってしまいまいしばらく、あーちゃんと読んで名前を考えるのは棚上げしている状態が続きました。
妻の妊娠後期くらいに百人一首と題材にした漫画「ちはやふる」にはまってしまい有名な句や短歌からもらったらいいかも!?と思いつき、百人一首を読破し意味を調べ色々と妻に提案しましたがどれも却下。
でもそこから昔の言葉って意外とロマンチックな意味が込められているものが多いんだな、と目を通しているうちになんとなく娘が生まれる月、水無月(6月)の意味を調べてみました。どうやら水無月は「水が無い月」ではなく、無は『の』の意味があり、「水の月」という説があるらしい。その説を信じると『みな』は悪く無いかもな〜なんて心の隅に留めておきました。
そうこうしているうちに妻は無事に出産。
うちの近くには田んぼがあるんですが、ちょうどその頃はその田んぼは田植えから少し経った時期で、生命力にあふれ青々とした稲穂が風になびいており、とても美しい光景でした。
そこで思い出します。水無月のもう一つの由来。
それは田んぼに水を入れる時期だから水月(みなづき)という説があることを。
僕はそのとても美しい田んぼの光景を見て、その説が間違いないと思いました。そしてこの生命力や希望にあふれた美しい光景を娘の名前にしたいと思い『みな』と名付けることを決めました。
それを入院中の妻に伝え、妻が漢字『美那』をあててくれました。
そして退院日、栞と美那の二つの候補で話し合いましたがやはり『美那』ということで名前が無事に決まりました。
資料について
画数は全く考えてませんでした。画数なんて外から決められる運命より、僕たちの愛情の方がよっぽど大切なだからです。
命名に関する本も全く読みませんでした。ネットで語句や漢字の意味を調べたり、百人一首を調べたりしたぐらいです。
あと、名前の候補は妻以外には絶対に言いませんでした。もし言ったら感想が返ってきたり、その人が名前を気軽な思いつきで言ったりして、それに意識が引っ張られるのがすごく嫌だったから。友達や家族と話しているときも娘の名前の話題はできる限り避けていました。
ちなみに
妻と入院中に同室だった人たちは全員生まれる前から名前が決まっていたようで、〇〇ちゃんミルクの時間ですよ〜なんてちゃんと名前で呼ばれていたのですが、うちだけ『(苗字)ベビーちゃん』と呼ばれてちょっと寂しい思いをしたと言っていました。